沖縄の湿気と木材乾燥の関係
沖縄は年間を通じて湿度が高く、梅雨の時期は80%を超える日が続きます。この環境で木材を乾燥させるには、本土とは少し違うアプローチが必要です。乾燥が不十分なまま組み上げたテーブルが梅雨に反ってしまった経験から、乾燥管理を工房の最優先事項にしています。
なぜ乾燥が重要なのか
木材は含水率によって膨張・収縮します。含水率が高いまま家具に加工すると、室内の湿度変化に応じて木が動き、反りや割れが生じます。特に沖縄は梅雨と台風シーズンに湿度が急上昇するため、乾燥が不十分な木材は大きく動きます。
家具に使う木材の目標含水率は8〜12%です。伐採直後の木材は含水率が50%を超えることもあるため、長期間の乾燥が必要です。
工房の乾燥室について
工房の一角に乾燥室を設けています。除湿機2台と温湿度計を使い、湿度50〜55%、温度25〜30度を目安に管理しています。外気の湿度が高い日は除湿機をフル稼働させます。
木材は板の間に桟木(さんぎ)を挟んで積み重ね、空気が流れるようにしています。この状態で広葉樹は最低6か月、松材は8か月以上置きます。
乾燥後の工房内での馴染ませ
乾燥室から出した木材は、すぐに加工せず、工房内で2週間ほど置きます。乾燥室と工房では湿度が少し違うため、木材を工房の環境に慣れさせる時間が必要です。この工程を省くと、加工後に微妙な狂いが出ることがあります。
木材の乾燥は地味な工程ですが、完成した家具の安定性を決める要素です。沖縄で木工をするなら、乾燥管理から逃げられません。